デザイン初心者がやりがちな失敗&改善策がつまっている本!「けっきょく、よはく」レビューします

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デザイナーのベーコンです。
最近Twitterをじっくり見ていると、デザイン好きの方のツイートが目に入ります。

ぼくも気になった本を、本屋で見てきました

何冊も見てきましたがその中でもNo.1だったデザイン解説本、「けっきょく、よはく」をレビューします
初心者にも中級者にもおすすめしたいです。

目次(タップで飛べます)

「けっきょく、よはく」はこんな本

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レイアウトデザインのOK/NGとは? しゅっとした、洗練された、オシャレなデザインは 読みやすく情報が整理され、余白をうまく使いこなしています。つまり、 余白があるから、情報が引き立ち、 余白があるから、洗練して見える! とも言えます。そして、余白を上手に使ったレイアウトは洗練された印象を与えます。「余白を作ること」を意識すれば 誰でも今より一歩垢抜けた、オシャレなデザインができる! 本書は余白に注目したデザインレイアウトの本です。

まず本の構成として

新米デザイナーが作ったデザイン
先輩デザイナーが作ったデザイン

この2つを比べる本です。
先輩デザイナーがデザインの悪かった箇所を具体的に指摘してくれます
その指摘が具体的で勉強になるんですよ。

▼左が新米作、右が先輩作

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具体的な指摘ポイント

・フォントが雰囲気にあっていないから変えた方が良い
・写真を切り抜いたらすっきりするよ
・情報の重要度を極端にしたほうが見やすくなるよ

デザイナーはそれぞれの方法でデザインしますがから、「こういうやり方もあるか〜」と勉強になりますよ
言葉だけじゃなくて、実例が紹介されているのがいいですね。

あ、そうそう、これ余白だけの本じゃないんです!
余白を中心とした、デザイン総合解説本です!

ここからはぼくの好きな4つのポイントを解説します

① 余白に対して考えられる

まずコンセプトが面白いですよね。
この本のキャッチコピーは「デザインは余白が9割」
(実際9割ではないと思いますけど)

「余白を制するとなにか新しいデザインの力が手に入るのでは?」ってデザインをやったことがある人は、心のどこかに思っていることじゃないですか?

余白には魔力のような力があることをみんな感じていると思います。
(なのでぼくが、この本を読んでいると書いたらたくさんのいいねがついたのかと!)

実際、余白だけに注目してデザインのことを考えたことがなかったので、まるで筋肉の部分トレーニングのような気持ちで読んでいます。
もう、ちょっと余白筋肉が痛くなり始めています。
強くなれそう!

②余白以外のことを書いている

この本の面白いところは、「余白が9割」といいつつ、余白に関係ないことを丁寧に解説しているところです。
普通の本より丁寧なくらい

デザインの解説部分には
・フォントを変えたほうが良い
・写真の使い方でインパクトをコントロールできる

とか、余白が関係あるような無いようなこともしっかり教えてくれます

途中のミニコーナーでは
・ほかにもこんなレイアウトパターン(同素材で別のデザイン)
・おすすめのフォント


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このような、ターゲット別のデザイン提案までしてくれますからね。
余白関係なしの総合デザイン本です。

③昔の解説本と違って読みやすい工夫がある

デザイン書は読みやすいか、読みづらいかというものがあります。
ぼくが学生だった時はもっと教科書的な本が多かったです

後半に明朝体はこんな文字、12Q、13Q、14Q…と文字の大きさ一覧!なんてのが載っている本
最近の本にはそんなもの載っていません。
文字の大きさや、色の印刷具合なんて、印刷会社のサンプルでもらえばいいですもんね。

この本は読みやすい

新米デザイナーと先輩デザイナーのデザインを比べる
というコンセプトもわかりやすいですね。

絵を見ると一瞬であたまに入るのがいいです。

そして、デザイン本にありがちな

サンプル事例がダサくてリスペクトできない!

ってのがありません、素晴らしいデザイン事例です。

もちろんフルカラーです
好きなページを開いて、自分の好みのデザインだけを見て勉強してもOKです。
この本239ページもあります、全部読もうとするから挫折するんですよね。

この本は30ページ位読んだら元がとれる情報が詰まっています。
自分の好みのデザインだと頭に入るので、すぐに実践できるはず、そしたらすぐ(少しだけど)デザインが速くなりますよ。

④新米デザイナーの気持ちと、再現デザインが秀逸

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最後のポイントはこれ

新米デザイナーのデザインの再現(と言い訳)がすばらしい
これって意外ですよね。
デザインできる人がデザインできない人のデザイン再現するって大変じゃないですか?

または初心者が、意図を組んで事例を作るのも大変。

きっとこの本を書いた方は、最初はデザインがうまくなかったのかな…なんて思います。
最初から上手い人は、初心者のデザインを作ることは難しいと思うんですよね…

この本には
「そうそう、新米デザイナーのときってこんなデザインを作っちゃうんだよ!」

という事例がたくさんあります。

新米デザイナーのデザインが再現されているとなにが良いのか

この本には、新米デザイナーのデザイン制作の言い訳も載っています
ぼく、この本で1番感動したのはこれなんですよ、なぜかというと

新米デザイナーの言い訳には、デザインがうまくなる秘訣がある!
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新米デザイナーはデザインを作ってこう言うんです

・春っぽい色を使ったのにデザインがうまくいかない
・女性らしさを表現するのにチェック柄を使ったのにうまくいかない

そう、みんな新米の頃から考えてはいるんですよ
うまく空気を掴んで再現はできないけど、そうやって考えているんですよね。

実際は、
・春っぽい色のつかいかたが悪い
・チェック柄はものすごくさり気なく使ったほうがいい

と、修正されてしまうんですが、ほんとそれ!って感じです。
リアルすぎてまるで実際にあったやりとりなのでは?と思うほどです。

新米さんは言い訳はしていないけれど

・強弱の付け方が良くない
・求められているデザインの空気を読めていない

と言う部分の新米あるあるの再現具合もすばらしいので、注目してみると勉強になると思います。

まとめ けっきょく、9割余白じゃないじゃん!

結局9割余白じゃないですけど、もちろん余白を学べる本としてもすばらしいです。
それ以上に、新人デザイナーがデザインでつまづきやすいポイントを解説した本として優秀だと思うので、ピンと来たデザイン好きの方は要チェックです。

最後にこの本ポイント

1.今まで誰も教えてくれなかった余白デザインが勉強できる
2.余白以外に新人デザイナーがデザインでつまづきやすいポイントを教えてくれる
3.読みやすい工夫がある(キャラクター親しみやすい)
4.新米デザイナーの再現が良い
5.新米デザイナーの言い訳にデザインがうまくなる秘訣がある!

いやーよかった。
「デザインうまくなりたいんだけど」と言われたときには

1.なるほどデザインで基礎を学び
2.けっきょく、よはくで実践をシミュレーション
3.デザインを制作
そして作ったデザインをみて、2に戻る

を繰り返すのがおすすめです。

▼なるほどデザインはデザインの基礎を学べるベストセラー本です、こちらで特別扱いで開設しています

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新米デザイナーの言い訳には、デザインがうまくなる秘訣が隠れています。

指摘をしてもらうと、デザイン上達スピードは数倍になります。
そういう意味で、デザインがうまくなる本として最近で1番いい本でした!

長い時間をかけて読んでいくと、デザイン力が上がってデザイン完成のスピードが上がること間違いなしです

けっきょく、よはく。 余白を活かしたデザインレイアウトの本

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