【デザイナー向け】センスって実際なんだろう?身につける方法は?

デザイナーのベーコン(@dogdog464646)です。

デザイナーをやっていると「センスで食べているってすごいね」みたいなことをたまに言われます。

それって確かにそうかもしれないですけれど…少し違う気がしています。

「一般的に言うセンス」って大人になってから身につけることができる。

しかも、実力というより、人から見た評価だったりするんですよね。

そんな大げさじゃないものなんです。

センスは、才能って言葉に置き換えるとしっくりくる気がする。

あの人の作るものはセンスがある = あの人は才能がある感じのいいものを作る

僕は誰でもなにかの才能があると思うんですよね。

友だちに

「仕事を続けることができるだけで才能だよ」
「努力を続けれることが才能」
「好きなことを好きでいられることが才能」

など言われたことありません?

ここ最近は、日常でも小さなできたことを才能と呼ぶと思うのですが、実際(一般的に言われる)センスなんてそんなもんじゃないかなあと思うのです。

センスに憧れ、センスで食って生きたい人に向けて先天的センス、後天的センスの話を書いていきます。

目次(タップで飛べます)

仕事に使えるレベルのセンスはその辺にゴロゴロ転がってるし、作れる

実際にセンスがあるないを決めるのは、自分ではなくて他人の場合が多いです。
「いやいや、本当のセンスってのはさ…」という話は置いといて、ひとまず一般的に言われるセンスね。

僕が人口数万人の街でデザイナーをやっていたときも、「センスがあるね」って言われることがありました。
その時は嬉しかったけど、冷静に考えると…センスって意外とその辺にゴロゴロ転がってるんだなあと思うんです。

センスは人から見た評価なことが多い

センスは人から見た評価なことが多いでそのへんにゴロゴロ転がってる。

この「センスは人から見た評価なことが多い」について考えると思い出すエピソードがあります。

ミュージシャンの奥田民生氏が、バンドのレコーディングのときに

家で練習してきたフレーズを、今思いついたかのようにスタジオで披露し、録音する

という話。

その場合周りの人は、「この一瞬でこんなフレーズを思いつくなんて天才だ!」と思い「あの人、センスがあるなあ!」となる。

「あの人センスあるよねえという評価」が生まれるのは、こんなときではないでしょうか?

※こんな注意書きを書く必要ないかと迷ったけど、実際に奥田民生は誰が見ても成功者であり、天才でセンスがある人です。

センスがある人に思われ、仕事を増やす方法ってコツがあるんじゃないか。

ここまでセンスって意外と身近にあるのかなという話をしてきました。
じゃあ、その身近にあるセンスを手に入れるにはどうすればいいいのか。

それは、周りの誰かが「このひとセンスがある」と思われる回数を積み重ねていくと、社会的に、業界的にセンスがある人になれるんじゃないだろうかと思います。

そしてセンスがある人に思われると、仕事が増えやすくなのではないのだろうか

ここからは、センスがある人に思われるコツというか、方法を書いていきます。

いや、センスがある人に思われるコツと言うとズルするように見えるかもしれないけど奥田民生氏のように、レコーディングのときに一瞬で即興で名フレーズを生み出すことができるようになる(練習や頭の中のストックを増やしてさ)

それは、ズルというより、努力の方向を決めて練習をするってことです。
どんな努力の種類を積み重ねるとセンスがあるように見えると思います?

センスを得るにはセンスがあるように見える、努力の方向性に向けて努力する

例えばデザイナーに必要な能力の中にこんなものがあります。

・コミュニケーション力
・ミスを少なくすること
・しっかりと確認する能力

すごく大事な能力です。

だけど、それより、即興でデザインを作れる能力があるデザイナーの方がセンスがあるように見えると思うんです。

じゃあ、ミスをしていいのか遅刻してもデザインが良ければいいのか…そんなわけはないんですけどね。

即興でデザインを作れる能力が成長させていけば…

レコーディングのときに一瞬で即興で名フレーズを生み出すことができる奥田民生氏のように

センスがあると思われるのではないだろうか。

そして、もうそれは実力的にもセンスがあるといえるのじゃないだろうか…

ここからは、僕が思うデザインのセンスを身につける方法を書いていくね。

具体的なセンスを身につける方法

先日書いたこの記事。

▼シンプルなデザインを作るための具体的なテクニック5選

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この記事に書いていることは、具体的にセンスを身につけるテクニックのひとつです。

例として想像してほしいのですがスーパーのチラシデザインがうまい人がセンスがあるとは言われづらい。じゃないですか。

ちなみにスーパーのチラシは大量の情報整理が必要で、プロしかできない職人の技です。

制作会社でも「スーパーのチラシは別途見積もり」と注意書きを見たことがある、文字や写真の要素が多くて大変なんだよね。

なのに、スーパーのチラシが作れてもセンスがいいと言われづらいんですよね。

つまり世間的に「かっこよいもの」を作れるとセンスがあるように思われるのではないだろうか。

世間的に言われる尖ったものやデザインのためのデザインをしている人がセンスがあると言われやすいのかもしれない。

あと、今思いつくのは、ダサいものをかっこよくして、商業的にもある程度うまくいくとセンスがあると言われそう。

  • 田舎の街の、おまんじゅうを今どきなデザインにした
  • スーパーのチラシをかっこよくした(それを上司のOKをもらって、商業的にもうまくいくのがポイントではある)

これらは、センスがあると言われがちだと思う。

まだまだいっぱいある、思いついたらTwitterとかで教えてほしいし、もっと「センスがあると思われる条件」を集めてブログにしていきたい。

追記

今どきの装飾を使える人は、センスがよさそう

▼あたらしい、あしらい

この本の期待値ってそういうところにあった気がする

この本買ったら、センスのあるデザインができそう!ってね

ちなみにこの本を書いている京都のingectar-eさんはデザイン本づくりで一番センスがあると僕は思っています。

ingectar-eさんは京都でおしゃれなカフェをやっているのもセンスがある証拠に思えてしまう。
そう考えるとセンスって仕事の結果からにじみ出るのかな

結局センスとは?

ここまで書いた話だと、結局センスとは「うまくものづくりができる実力」と思えるけれど

それだけではなくて、「センスがよいと思われるジャンル」みたいなものがあるようです

と、なるとセンスは世の中の空気に左右されるものとも言えそうです。

ならば、

・センスがあるように見える作品だけをポートフォリオに載せたり
・そもそもセンスっぽく見えるデザインを作れる会社で働く
・フリーランスならセンスがあるように見えるジャンルを受けるようにする

などなど…
地味で泥臭い活動がセンスにつながるんだろうなと今の僕は思っています。

もちろん、もっと深いセンスとか生まれつきの才能とかもあると思います。

僕も先天的なセンスが欲しかったですだけど大体の人は浅いセンスというか、普通のセンスを持っていれば食っていけるくらいの仕事はできるんじゃないかと思っています。

最後に

この記事を読んで、「なに言ってんだ、人からどう思われようが関係ない、自分の思うことをやるだけ」と思った人はいますか?
僕はそんな人のことを、突き進むセンスがあるなあと思う。かっこいいなと思います。

そして「人に左右されない」は僕の最近のテーマでもあるので、僕もそうやって楽しくものづくりをやっていきたいと思います。

人生のテーマとは別軸でお金を稼ぐことは大事なことです。
その戦略を立てることが悪いことだと思いません。自分の本当にやりたいこととのバランスを取りながら仕事はやっていくべきだと思います。

この記事に書いたように人が評価してくれたことにより、仕事がめぐってきたり、お金をうむ仕事を得られたりするのも事実でそのためにある程度、センスを戦略的に身につけるのは、デザイナーにとって効率的にお金を稼ぐ(単価を上げる)ひとつの方法なのではないかと思います。

センスにとらわれると、センスループ地獄に陥り、自意識のセンスがすごく悪くなりそうだけどね

ほどよい、センスライフを!

これから読みたいセンス本

センスの本や記事を読まないようにしてたから、これから読んで見る、すごく楽しみ。
一番読みたかったのはこれね

センスは知識からはじまる /水野学

「くまモン」アートディレクションなどで話題の、日本を代表するデザイナー発「センスの教科書」。センスは生まれついたものではなく、あらゆる分野の知識を蓄積することで向上することを説く。顧客の嗜好が多様化する時代、スキルよりもセンスを磨くことで、仕事を成功させるノウハウを紹介する。

ふむふむ、そして今はじめて目次を見たけどめちゃくちゃ面白そう

Prologue センスは生まれついてのものではない
Part1 センスとは何かを定義する
Part2 「センスのよさ」が、スキルとして求められている時代
Part3 「センス」とは 「知識」からはじまる
Part4 「センス」で、仕事を最適化する
Part5 「センス」を磨き、仕事力を向上させる
Epilogue 「センス」はすでに、あなたの中にある

この記事の深い版じゃないのか…

見てわかる、迷わず選べるフォントの組み合わせ マネするだけでセンスのいいフォント

技術系です。
今どきのいい感じのフォントを選ぶ本をセンスのいいフォントと言い切る強さ。
そして期待に答えてくるわかりやすさと事例の良さなんだよな、毎回。

見てわかる、迷わず決まる配色アイデア 3色だけでセンスのいい色

センスがないと思っている人のための 読むデザイン

どんなアプローチで、センスのいいデザインを教えてくれるのかまず立ち読みしたい。

みんななにかの才能がある

みんななにかの才能があります。

僕はデザインにすごい才能はありません。

コミュニケーションはある程度できるけど人に会うと、疲れて頭痛になってしまうし。

でも、だからこそ、人に合わなくてもできるジャンルのデザイナーになれるように努力ができたり

みんな人それぞれのデザイナーがあっていいと思うんですよね。

センスがあるっぽいと思われると便利だけど、センスありすぎて怖いデザイナーは幸福度も低いかもしれないし。

まあ、人それぞれ自分の良さを客観的に考えながら、たまにセンスを極めていきましょう、人生まだ先は長いです。どうなるデザイナーよ!

結局一般的に言われるセンスとは…かっこいい仕事ができること。

※先天的な、天才の本物センスは除く

追記 センス不要論

記事をアップしてから「センスに関しての記事」を読むことにしたんだけど、今デザイナーの中では「センス不要論」ってのも流行っているんですね。

センスがなくてもデザインはできる

みたいなやつ。

僕としてはセンスはあったほうがいいし、デザインの仕事には必要だと思います。

ただ、たしかにデザイナーって魔法使いみたいにもてはやされてる時もあるよね。
そしてそれを利用して「えっへん」って顔してきた僕らもいる(実際、地味な作業ばっかりだから魔法使いに思われたいよな)

そういうのを一回なしにして、ただの職業「デザイナー」ということが一般的になった方がいいのかもね。
常識的な努力でセンスは身について、仕事にできますよ!みたいなね。

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