日本の美しい色と言葉レビュー!配色の悩みが解決&デザインの言語化がうまくなる本です!

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デザイナーのベーコンです!
2019年に役立つ配色の本を紹介します。

なぜこの本が2019年に役立つのかといういうと

この本は2019年に流行る配色&デザインが載った本だからです。
2019年は東京オリンピック間近、ということで日本の和の配色、デザインが使われる機会が多くなります。
その配色に対応できるのがこちらの本です。

もちろん、オリンピックの仕事じゃなくても美しい配色を作るために1冊置いておくと便利な本です。

買ったほうがいい人は

・デザイナー
・会社・PTAなどの資料を作ることがある人
・配色をするすべての人

です


本の紹介だけじゃなくて

・この本の効果的な使い方
・この本を使って配色がうまくなる方法

も合わせて紹介します。

Amazon 色彩部門ベストセラー1位!!
シリーズ(2冊だけど)で10万部突破の大ヒットの
日本の美しい色と言葉はこんな本です

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この本自体が、美しいデザイン本でもあります

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色はCMYK,RGBで載っているので完全に再現できます。

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日本ならではのオノマトペ(擬音語、擬態語)も連想できる色があります

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日本の和の色から、岡本太郎まで…

追記 口コミ


「1番売れてる配色本!」


「10万部突破!」ってヒットしすぎ!

日本の美しい色と言葉とは【レビュー】

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大ヒットした前作の配色アイデア手帳の第2段が「日本の美しい色と言葉」です。

お正月のイメージ…だったり
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東京タワーや北海道などの土地の色
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日本独自のオノマトペの色も面白い(ストーリーも書いてある)
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このように配色が載っている本なのですが、「この本かわいいね!」だけじゃなくてどのように使えば元が取れるのか?それが大事だと思います。
意外とこういう本って、買って使わずに置きっぱなし、使うのは1度だけってことがあるじゃないですか!(特に時辞典系はね)

今回は、この「日本の美しい色と言葉」の使い方のパターンをわかりやすく解説していきます。
ご自分の状況にあった使い方をしてください。うまく使うとデザイン力アップできますよ!

さあ、使い方の説明です

日本の美しい色と言葉の正しい使い方4つ

1.配色を真似して、デザインをすばやく作ることができる

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1番わかりやすいのはこちらですよね。
慣れれば配色って楽にできるようになるんですが、それでも自分の得意なパターンになりがちです。
そんなときに、この本の色を真似するとデザインがそれっぽく高クオリティで作れるんですよ

デザインを作る上で、配色はかなり重要なポイントですからね(写真もイラストもデザインに置いては配色として考えることもできます)

配色初心者の方は?

初心者の方は、そのままパクっちゃいましょう。
「えっ、それってパクリでは?」って大丈夫!

配色はバランスによって印象が変わってきます。
ほら、同じ色を使っていてもどちらをメインの色(面積を多くする)にするかで印象って変わるでしょ

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なので、配色自体はパクってもOKです、むしろそのままじゃなくて、自分のデザインに合わせて色の面積を配分したり、色をちょっと調整するのもいいと思います。
つまりこの本は、そのままじゃなくて応用して使える、配色時短ツールです。

2.真似だけじゃなくて打ち合わせ時にも有効(イメージのすり合わせ)

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デザインの仕事をしているとイメージのすり合わせが大事になってきます。
「すりあわせ・・・」変な言葉ですね。

要はお客さんと自分の思っているデザインを、具体例を出して共有しようということですね。
「赤」って言っても、ちょっと暗い赤だったり、黒っぽい赤だったり人によって言葉から想像する色はそれぞれです。

これって、デザインを仕事にしていなくても大事です。

資料づくりしてるときは上司の好む色が必要だったり、プレゼンの時に、みんな納得してくれるような配色ってあるじゃないですか。
例えば「春だったらなんとなくピンクを使うと桜を連想させていい雰囲気になるかなあ」とか。

オリンピック関連の仕事なので「日本の伝統色を使ってみました」なんていうと気がきいた資料になりそうじゃないですか

つまり、この本を持っていくと、

打ち合わせのときに便利!
お客さんとイメージのすり合わせがしやすい!

ってことです。

お客さんとのすり合わせのときは、デジタルより紙のほうがおすすめです。理由はロード時間もないし、画面の明るさによって違ったりもしないからです。

ポイント

この本がお客さんとの打ち合わせにいい理由のもう一つがあります。

打ち合わせ時にピンタレストやグーグル画像検索で完成されたデザインを見せると、お客さんが「これがいい!」となってしまうことも多いんです。(グーグルの画像検索結果に出てきたもの自体と同じものを作ってくれ…みたいな)

そうならないように、この本で配色を見せるくらいのほうが、完成品を見せたとき「おおー!」って感じになるのでいいんですね。
もちろんケースバイケースですが、ハードルを作ってお客さんを喜ばせてあげるのもデザイナーの仕事かもしれません。

3.インスピレーション(アイデアのもと)と知識の蓄え

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インスピレーションのもととして使うのもいいと思います。
文字から、ぱっと見て色から今進めているプロジェクトのデザインのアイディアの種になることは間違いありません。

デザインって0から作るものじゃないですからね。
なにか刺激がないと作れません。その刺激を多方向というか多色から見せてくれるのがこの本です。
北海道の色、京都の色、夏至の色、冬至の色、など様々な日本の色がジャンル別で見ることができるのでそこから選んで刺激を受けるのもいいですね!

▼追記:アイデアに詰まったときに見る本、サイトってデザイナーは各自持っているはずですが、この本ほど様々な配色が載っている本はないですよね。自分で集めると偏っていますからね。そういう意味でもいいですね〜。

見てるだけで楽しい(というパターン)

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この本を買う方には「見てるだけで楽しい」って人も多いようです。
正直ぼくは、そういうタイプじゃないのですが笑 気持ちはわからなくはありません。

ぼくも普段から、街中に貼ってあるポスターを見てレイアウトや配色を学んでいることも多いです(今日もスーパーで保険のポスターをじとーっと見ていてまわりからみたら変な人でした…)

つまり、この本をじーーと見ると、自分の中のストックが溜まっていくんですよね。
美しいものの作り方が体に入ってくるというか。

いいデザインを作るってことは、自分が前に見た「いいデザイン」のパーツパーツを組み合わせて、応用して調整していくことです。
その「いいデザイン」がここにあるわけです。

街中のポスターと違うのは

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ぼくは街中のポスターを見たり、気に入ったパンフレットを集めるのが好きですが街中のポスターを見るよりこの本を使ったほうが良いところもあります

それは、この本にはデザイン(主に配色)の解説が書いてあること。

例えば136Pの「立冬」

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冬のソナタDVD発売中!みたいな「冬のポスター」のときはこんな色を、差し色に使えばいいんだなってのがわかるはずです。
この⑨初氷はわかるけど、⑤の「銀杏の色」なんて難しいですよ。
「この色、銀杏をイメージしてるんです」なんて言えるとデザインに深みがでますね。

4.デザインに説得力を出す言語化能力が鍛えられる

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これ大事!です!
これはこの本を使ってあなたのデザインの単価を上げる方法でもあります。

デザインでお金をもらうということは、デザイン力だけじゃなくて、営業力みたいなものも必要じゃないですか。その力を勉強できる、これこれ!

つまり、この本では配色が言語化されているんです。
また先程の「立冬」の例を見てみましょう

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冬のポスターになぜ青っぽい色を使うかと聞かれるとその名の通り、「寒色だからだし、氷の色だし」と言えるのですが、④の赤を使って「これは椿の色です」なんて言うのは普通難しいですよね。

そんなときにこの本を使えばいいんですね。
普段使わない説得力のある言葉で「色を説明する」ことができます

日本の伝統というパワーワード

10年前くらいぼくの学校の先生がプレゼン資料にこの技を使っていました。
先生はプレゼン資料に、「今回は日本の伝統色を使い配色をしました」と言ってメインカラーをいくつか上げていたんですね。

プレゼン資料に「日本の伝統色を使い配色をしました」って書いてあるとかなり効きますよね(たしか外国人向けのサイトだったはずなので特に)

この本を使うと、配色の説明が上手になっていきます。
つまりデザインの言語化に強くなれる本がこの本ということです。

言語化が上手になると自分のデザインの価値を人に伝えやすくなるので、お金にしやすくなる…わけです。

※各ページには色を伝統的なデザインとして使う方法が載っています。

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まとめ

伝統の力を借りることでデザインに深みを与えられ(言語化もできる)しかもパラパラめくっているだけで良質なデザインを刷り込むことができる「日本の美しい色と言葉」大ヒット間違いなしですね。

前作もデザイン本の中では売れまくってるととある筋から聞いております。ぼくは前作より今回の方が好きですね。好きというか仕事で使いやすそうなのが今回の「日本の美しい色と言葉」だと思いました

本の形が特徴的!

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本が使いやすい形になっているのもいいですよね。あと印刷のいい匂いがします(本によって匂い違いますよね)

前作「配色アイデア手帳」との違い

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今回は「日本の色」、前作は全般って感じですね。

つまり、かわいい、かっこいい、華やか、大胆、民族的、を深く掘り下げたのが前作です。
デザイン雑誌でも「かわいい配色」「かっこいい配色」などの特集はやるんですけど、それを掘り下げた本って今までなかったですよね。

それが実はこの本のポイントだと思いました。
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配色アイデア手帖

最後にもう一度まとめを置いておきます。

日本の美しい色と言葉の正しい使い方 もう一度まとめ

1.配色を真似して、デザインをすばやく高クオリティ作ることができる

(すばやいのにクオリティ高いのがポイントですね)

2.真似だけじゃなくて打ち合わせ時にも有効(イメージのすり合わせ)

(既存のデザインを見て打ち合わせるよりも、配色で打ち合わせることによりお客さんのハードルが下がる!)

3.インスピレーション(アイデアのもと)と知識の蓄え

見てるだけで配色パターンを頭の中に蓄えられる。
様々な角度の配色があるので、見てるだけでデザイン脳が刺激されアイデアが出る

4.デザインに説得力を出す言語化能力が鍛えられる

デザインを説明するときに役に立つ(しかも伝統というパワーワードで説明できる)
つまり上司や上の年齢の人に納得してもらいやすい理由をしゃべることができるようになる
言語化できるとお金になりやすい…

発売は12月21日、辞書的に置いて持ち歩いて勉強+実践で使いましょう!

日本の美しい色と言葉

配色アイデア手帖

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夏のイベントのポスターや、夏を感じさせる商品パッケージの配色に役立ちそう

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富良野のポスターならこの配色ですね

(追記1)もっとデザインうまくなりたい方へ2記事用意しました

▼デザインの勉強の仕方(うまくなりつづける自習の方法)

▼おすすめのデザイン本をまとめました

(追記2)配色の実践編を書きました!

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