6万円分くらいデザイン集買ったら、デザイナー仕事がめっちゃ増えた話

2018-06-24追記

フリーランスのデザイナーのぼくにとっての「人生に影響を与えた1冊(今週のお題)は」「金額の高い仕事をもらうために、デザイナーがやるべきこと」(お客さんを納得させる方法)を教えてくれた本です。

 簡単に本を紹介のあと、この本に関するぼくのストーリーを書きました。(ちょっと長いけど) 

要約すると、お客さんを納得させる方法(そして給料を給料を上げる方法)がポイントだったなぁ。という話です。  

ちょうど値上げを考えていた頃に、この本に出会った

フリーのデザイナーを10年やっていますが、値上げは難しいものです。

値上げを考えていたちょうどその頃に、その本に出会いました。

もちろん、この本だけではないけれど、大幅に状況が変わったのは事実です、ちなみにこれは去年の話。 

    その本は、ただの1流デザイン作品集。でもそれを買ったら仕事の単価が上がった

    自分に投資すると返ってくる。そんな言葉ありますよね。この本はデザイン例が載っているだけの本。同じような本を同時に10冊位買ったけどこの本が一番よかった。  

    総額6万円以上。一番印象的な本がこの「あたらしい和のデザイン」

    TSUTAYAでたくさんデザイン集を買って、一番仕事に影響があったのはこの本。

    あたらしい和のデザイン

    ただの「ポスターや商品パッケージのデザイン集」です。インターネットで探せばすぐに見つかるような有名な商品(デザイン)ばかりが載っています。

    でもこの本に載っているデザインは、その時ぼくに必要な大切なものを気づかせてくれました。

    なんでこの本を買って単価が上がったのか。 ここからは、この本を買った時のぼくの、赤裸々ストーリー.hatena.ne.jpです。 

    単価をあげた時のぼくと、ぼくの街の話

    フリーのデザイナーとして、少しずつ規模の大きい仕事がもらえるようになってきたころだった。まわりの同年代の人達が独立したり、会社での立場が強くなってきたという理由もあるかもしれない。

    仕事に一生懸命に 夜の12時に区役所に行って打ち合わせたり、ぼくにデザイン依頼をくれるクライアントの担当者(同年代くらいの)と夜遅くまで語り合ったり、また長文のメールを交わし合っていた。 

    しかし決済がおりない、ぬけきれないデザイナー人生

    ぼくらの年代が会社で少し偉くなったといえ、ぼくに仕事をくれても、細かい決定するのはもっと上の人。ぼくと担当者で夜遅くまで打ち合わせても、あと一歩で仕事が取れないようなことも多かった。(仕事が取れないというよりは、良い仕事ができない)

    だから仕事は難しかった。

    ようは、自由にやらせてくれないというか、昔のやり方というか。そのお客さんを否定するつもりはない、ぼくの実力が足りなかったんだと思う。 

    自由にやらせてくれる人もいた

    会社員ではない同年代で自営業を始めた人たちだ。

    同年代で自営業を始めた人たちは、ぼくに自由にやらせてくれる大切なお客さんだけど、大きなお金の仕事をくれるという状況ではない。少しずつよくはなっているぼくのデザイナー人生だったけど、今ひとつぬけきれない状態だった。

     でもこういうお客さんがいることで、実験的なことをやれたり、自信になったり本当に感謝しています。その分を返すくらいの仕事はできていると思っています。 

    ぼくの得意な営業方法だとうまくいかない…

    話を戻す。大きい仕事が取れない話。

    ぼくの営業方法は、田舎ではないようなかっちょいいやつを作って、若い人たちを刺激するようなデザインや、PR方法だった。お金があまりないなら、ないなりの奇抜なPR方法を考えてそれに伴うデザインを作り報酬をいただく。

    しかし、そのやりかただと会社の決済権を持っている方たちのOKがでなかった。 

    必要なのは過去を否定しないこと

    ぼくはその自分の、営業方法を極めようと思っていた。上のおじさんなんて関係ない。うちらの年代でこの街を変えるんだぜ!ぐらいの気持ちで。

    でも実際は、もっと大きなお金が動かないとぼくの生活はなりたたない。(数十万の話だけどね)

    そんな時に、この本に出会った。 

    あたらしい和のデザイン

    上の本は、日本の伝統感を出しながら、今の新しいデザインにブラッシュアップしていく例を出した本

    たとえばこんなデザインが載っている f:id:rororororo:20150919222421p:plain

    ↑京都のあんぱん屋だよ。

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    そしてもう1つこの本が、日本伝統のデザインをブラッシュアップする意味を教えてくれた 

    先ほど紹介した本「あたらしい和のデザインの本」は、日本伝統のデザインを今時にも使えるかっこいいやつにしようぜ!って本だった。

    その本をただ単純に「かっこいい!」と思って買ったぼく。そのあと家入一真のこの本を読んで、大事なことに気づいた。

    なんか今までの線がつながった気がした(ちょびっとだけど)その言葉はこちら、

    『変える』『変わる」という言葉を使うと不安や拒否感を煽ることになる」とも気づいた。だから、最近のぼくは『社会を変える」ではなく「アップデートしていく」のように、根底からひっくり反すのではなく、今のあり方をベースにしながら少しづついい方向に向かっていくようなニュアンスの言葉を使うようにしている。 

    これだ。物事は、いきなり変えるとダメなんだ。

    上司も、お客さんにも少しずつ変えるようなアプローチが必要なんだと学んだ。 

     家入一真は面白い人、都知事選にでた30代の元IT社長の人です。 

     そう!ものごとは、すぐにかわらないんだ。ちょっとずつ変わらないといけない。

    お客さんもそうだ、デザイナーがこうやったほうがいい!なんて言ったって急に変われと言われるとびっくりしてしまうのだ。

    お客さんも、デザイナーに仕事の依頼をしているときは、多少の覚悟の上頼んでくれたんだと思う。その依頼をするまでには、ぼくの顔を思い浮かべたり、こういうデザインがいいなとかおもってくれたり。

    でも、それ以上にぼくは毎日広告のことを考えていて、その想いをお客さんにぜんぶぶつけてしまうと「急激な変化を求められてる!」と思いびっくりしてしまうんだ

    ものごとはちょっとずつ変わらないといけない

    年配の人にデザインの良さをわかってもらうには、奇抜なものじゃない

    伝統をブラッシュアップしたものが良いんだ!というのが、「人生に影響を与えた1冊(今週のお題)は」で学んだこと。 

    伝統と相性がいいのは「高級感」 

    伝統と現代のコラボレーション。この手法で行くと、若い人もかっこよく思ってもらえるし、年配層にもうける。

    デザインの方向性として、伝統と相性がいいのは「高級感」だろう。これは使いやすい。やろうと思えばこんな感じでかわいさもアピールできる。

     

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    ↑富士山のクッキーは」富士山という伝統と角丸のかわいい形状がたくさんの年代に愛されそう。

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     ↑タイトルの部分も可愛さあり。

    すべてが変わったわけではないが、とても大事な体験だった

    今の話で、すべてが変わったわけではないが、とても大事な体験だった。

    ここで大幅に仕事が増えたのは、もちろん、今までの仕事が少しずつやっていたこと評価されたり、本をいっぱい買ったことで腹をくくったってこともある。

    あとは本は1つだけじゃなくて、10冊くらい買っていて、他の本もおすすめだ(1冊6000円とかするのも多いんだぜ…)  

    その時期買っていた本を紹介していきます(一番最後にまとめあります)

    魅せる日本語タイトル 

     ▼このは和のデザインというよりは、日本語をかっこよくタイトルにするっていうのをテーマにデザインを集めています。オリンピックのロゴを決める立場の人の、ロゴ作りについてのインタビューもあるよ。 

    デザイナーとして起業した(い)君へ。成功するためのアドバイス – Work for Money, Design for Love

    この本は、デザイナーの先輩がやさしく相談にのってくれるような本。報酬についてのことものっていて楽しい300ページ。 

    小さなお店のショップカード・DM・フライヤー 

    センスだけで生きている人たちのみが載れる本、こうふんした

     小さなお店のショップカード・DM・フライヤー 

    >> 個性が光る! 小さなお店やギャラリーのために作られた多彩な印刷物 チェーン店ではない小さなお店やギャラリー、雑貨店、パン屋、フラワーショップなどに並べられている、秀逸でかわいい印刷物をまとめました。 デザイナーが参考にできるよう、用紙名・斤量・色数なども明記。アイデアソースになるのはもちろん、お店を始める人のイメージづくりや、紙ものが好きなクリエイターにも便利な1冊です。コンテンツはショップカード・DM・フライヤーなどのアイテムごとに。また、個展やクラフトフェア、さまざまなフェスのために作られた印刷物もトピックスとして紹介します。 << 興奮した

    こどもとデザイン -DESIGNS FOR KIDS

     大人も子供もワクワクさせるための本2016ベスト3位に入るデザイン本だった 

    >> 子どもの生活と文化を良質にすべく機能している商品や施設、体験のデザインをまとめた一冊。単に可愛いだけでなく、子どもと過ごす大人に楽しい選択を促し、創造力を育むデザインのしかけや、身近な物事をあたらしく捉えるデザイン的視点が盛り込まれた実例が、近年たくさん生まれています。 本書ではグラフィックツールを中心に、こどもを対象とした商品のパッケージ、知育玩具などのプロダクト、ワークショップや展覧会、インタラクティブコンテンツ、幼稚園や病院といった施設のサイン計画などを紹介します。 内容(「BOOK」データベースより) こどもとおとなをワクワクさせて、創造力を育むしかけ。 <<

    女性の心をつかむデザイン

     男にはわからない世界。理解はできなくてもこんな風にかわいいと思っているんだ−とわかれば対処法はあるはず 

    キャラクターでもっと伝わるデザイン

    くまモン先輩だけじゃなくエリートキャラクターたちを使って成功したデザイン事例集、かなりイイよ。 

    地域の魅力を引き出す!リニューアルデザイン

    Amazonのレビューにも書いてあるが、商品のパッケージのビフォーアフターがみれる貴重な本。デザイン次第でこれだけ変わると事例を見せて説明するとお客さんも、盛り上がってくれる。  

    まとめ

    伝統を使ったデザインだけじゃなくて、他にも大事だったことを一応まとめておこうと思う。

    • 高い本を買って取り戻そうとする気持ち
    • 良いデザインを見て勉強する気になった気持ち
    • 高い本をお客さんに見せて、デザイナーの心意気がつたわる
    • 1流のデザインを参考に打ち合わせをすることにより、お客さんの要望のレベルが上がる(お客さんがあまりよくなデザインを参考にしてもってくると意図がつかめない場合があるぼくの未熟さ…) 

    いろんなことが組み合わさって人間いつどうなるかわからない。ほんと家に痛いからフリーランスになったようなダメな所もある。今だっていつどうなるかわからない気持ちだ 。頑張りたいです! 

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