【ベストセラー配色本で実践】4色の松たか子から学ぶ配色講座【2018年デザイン本売上No.1の配色アイデア手帳】

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先日紹介した2018年一番売れたデザイン本「配色アイデア手帖 めくって見つける新しいデザインの本」「配色アイデア手帖 日本の美しい色と言葉」を使って実際に配色に挑戦してみました!
非デザイナーにこそ役立つように心がけて書いています。

配色本を買おうかと迷っている時、こんな風に思いませんか?

「この本はきれいな配色がたくさん見れるけど、自分がやるとうまくいかないんじゃないかな?」
ぼくはそう思っていました。

なので、実際のところどうなのか、キレイな配色はできるのか…試してみました!

写真とロゴの2種類で事例を作っています!

目次(タップで飛べます)

今回使う配色の教科書

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この2冊です
左が前作(2017年末発売)右が新作(2018年末発売)
累計10万部突破の、2018年一番売れたデザイン本シリーズです。

「配色手帳アイデア手帳」(2017年末発売)

この2つのデザイン本については、こちらの記事で詳しく解説しています

ちなみにこの配色本のメリットなどを軽くおさらい

上のデザイン本のレビュー・解説記事を読んでいない人に、簡単におさらいです。
この配色本はどんな風に便利なのか…

ポイント

1.この本の配色を真似するだけで、高クオリティデザインがすばやく完成
2.パラパラめくるだけで配色が自分の引き出しにインプットできる
3.デザイン言語化!配色を説得力のある言葉で説明できるようになる

高クオリティが「すばやく」できるのがポイントですね!

【本編】4色の松たか子から学ぶ配色講座

さて本編です。まずは通常のパン祭りの配色を見てましょう!

春のパンまつりのチラシはどんな配色

まずは春のパン祭りのチラシを見てみましょう

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ピンクに差し色の紺色。うん、春らしい背景色と目立つ文字の色という配色ですね。

配色手帳(前作)で見てみると196P「春の行事」の配色が近いですね(まさに春の行事、パン祭り!)

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①②⑤あたりの色を使っていますね。

で、今回はこの春らしい配色を、本の通りの配色にしていくことで、どれだけ雰囲気が変わるのかという記事です。
果たして配色本の通りに配色すると、うまくいくのかな…

夏の海のパンまつり

春にやってるパン祭り。
でも夏だってパンが食べたい!

ということで、夏のパン祭りにしていきます

たかこを切り抜いて

切り抜いて

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切り抜いて

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色を変えて行くと

ほら、夏の海パン祭り!

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夏というと緑の配色になりがちですが、今回は夏の海をイメージした配色にしてみました

本でいうと配色手帳(新しい方)92Pモルディブビーチの配色です。

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どうでしょうか?だいぶ爽やかなまつりになったと思います。
同じ写真でも、配色が変わると雰囲気が大きく変わることを感じてもらえましたか?
これが配色の力!

それでは、もっとわかりやすくするために、今回のために制作したロゴをモルディブビーチの配色にしてみましょう。

どん!

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うん、いい感じですね!

②③⑤あたりの色をつかっています。
背景の青は②で海を表現しています。

モルディブビーチでもう一つやってみましょうか。
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うん、同じモルディブビーチという色パターンでも、どの色をどのくらいの面積に配色するかよって雰囲気が変わります
つまり、配色本ってたった一つの配色パターンでもたくさんの可能性があるんですね。逆に言うと配色がたくさんできちゃって選ぶのが大変ともいえますが…!

次の配色へいきましょう、
引き続き「まつたかこ」→「ロゴ事例」 という流れで進めていきましょう

秋のパン祭り

配色手帳(前作)の204Pの「秋の行事」の配色で作ったのがこのたかこ。
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どん!
これが「秋たかこ」です。

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どうでしょう?甘い栗の入ったパンが想像できませんか?
使った色は⑦③④(③は服の色)

ロゴも作ってみましょう!

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文字が落ち葉を表しているようで、秋の配色ですね。

これ、本と多少配色は違うのですが、印刷や写真撮影の環境によってかなり色の印象が変わるので、ある程度は自分で色を調整しています。
本にも色の値は参考値として作ってくださいと書いていますしね、目と感覚で合わせていきましょう!

そして、こんな秋ロゴも作ってみました。
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うん、背景が軽くなったけど、これもこれで秋ですね。
最初のロゴよりちょっと軽装で大丈夫な、初秋って感じです。

同じ配色でもデザインによって合う合わないがあるので、いろいろ試してみるのが良いですね!

最後は季節じゃなくて、こんなのはどうでしょうか

抹茶のパン祭り

配色手帳(新しい方)268P 抹茶の配色で作ってみました
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どん!

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どうでしょうか?
ほろ苦い抹茶が入った甘い菓子パンが想像できますね。
使った色は②③⑥(微調整しています)

この配色で作ったロゴも見てみましょう

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うん、渋い…
一度、最初の方に見せた夏の海のロゴと見比べてください

夏の海のロゴ

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同じデザインなのにぜんぜん違いますね〜

もう一つ、抹茶配色の違うパターンも…
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高級なブランドみたいな配色ですね。
抹茶ってお上品さをデザインに落とし込むと、このような表現にもなります。

今回、本を使って作った配色は以上です。

4色の松たか子を作った感想

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実際にこの配色本を使って配色してくると見えてくるものがありました。
この本って、かわいくて、打ち合わせに役立っていい本なんですけど、使い方を工夫しないと大変だなあと思いました。

というわけでまとめていきます。

配色手帳(前作、新作ともに)で事例を作ってわかったこと・注意点

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・本を使うと配色のパターンを考えずにすむ
・それどころか、自分がやったことない新しい配色パターンを使うことができる
・右ページの2色配色、3色配色は便利
・ただしデザインによっては配色が合わないこともある
・その場合は違う配色パターンを試すといい
・例えば「夏」だけでも数種類あるので、適切なものを選ぶ必要がある
・というか、イメージ先行より、パラパラめくって「これいいな!」と思った配色を使うのが一番現実的な使いみちかも。
・色は、そのままの値じゃなく自分で多少アレンジしたほうがいい(デザインによって調整しようね)

うん、上記のように使えば、配色手帳のもとは取れます。
あっ、ちなみに全ページ使いこなすぞー!なんて思わないでくださいね。
国語辞典みたいなものですから、必要なときに必要なページを使いましょう。

そして、最初に書いたようにこの本は

・「言葉から配色を選ぶ」のもOK
ですし
・「パラパラめくって配色を探す」のもOK


昔の配色本より進化した現代の配色本、自分の状況で使いやすいように自由に使いこなしてください!

「配色手帳アイデア手帳」

近日、配色記事書きます。今までフォントやレイアウトのことはやっていたけど、配色の記事はあまり書いていなかったので!

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