HIKAKINが小室哲哉にダメ出し!その時の小室哲哉の哲学がすごいよ

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ぼくたち商業デザイナーにも通じる、ある意味、泣ける話です。

ヒカキンが(やさしく)小室哲哉にダメ出ししまくり

ぼく、HIKAKINのYouTubeが大好きなんです。
「なにが面白いんだ!」と思う方もいると思うんですけど、HIKAKINの動画は、見ているとなんだかほっとするんですよね。
安心するというか。

で、色々見てたら、HIKAKINの動画でこんなのを見つけたんです

ユーチューブテーマソング(ヒカキン&セイキンの曲)のリミックスを小室哲哉に依頼。



ぼくは小室哲哉のファンではないですけど、かなり異色のコラボで面白いじゃないですか。
YouTuberという職業の人を受け入れる小室哲哉の器量もなんか嬉しいし。

で、まず曲の前に制作ドキュメントを見ていたんです
すると、動画でこんな事件が…

それは

ヒカキンが(やさしく)小室哲哉にダメ出ししまくり

しかも、「キックの位置が…」とか小室哲哉に指示を出している…

ええ!

そこは小室さんに任せないの?
小室の解釈のリミックスをお願いしたんだよね?

「じゃあ小室哲哉に依頼しなくていいじゃん!」と思いました

ヒカキンっていいやつなのに!

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ヒカキンって多分いいやつなんですよ。
裏を暴露されてもいいやつなのがヒカキンです。

少なくても動画で、悪態をつくとか、失礼なことをすることはない男です。

なので多分今回の動画はこういうこと。

ヒカキンは小室哲哉にキック位置を指定するのが失礼だと思っていない
だと思います。

ヒカキンもクリエイターで、お客さんのリクエストに答えることが多いのでそれが当たり前と思っているのかな…

アーティストというものは、リクエストに応える仕事ではない(あまり)

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でも、音楽のアーティストってそういうことじゃないと思うんですよ。
リクエストに答えるのではなく、自分の表現することが仕事です。

なので、バスドラの位置を修正してくれじゃなくて、小室哲哉の色を楽しむのがヒカキンの正しい対応だったのではないか?と思います。

もし、「○○風にしたい」というリクエストに応えてほしいなら、そのような得意なクリエイター(アーティストではなくて)がいるのではと思いました。

その後、ダメ出し→修正を繰り返し曲は完成。

小室哲哉のインタビュー

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この動画を見てからもやもやした数日後、HIKAKINとのコラボについて語っている小室哲哉のインタビューを発見しました。
で、大興奮してこの記事を書いています。

それがこちら

小室 「あとは?」と聞くと、「Zeddみたいな感じでお願いしたい」と言うんです。それでこっちは「Zeddね」という感じでした。「あの曲だよね」と言ったら、HIKAKINくんとSEIKINくんで「あれはZeddさんだよ」と言ってて、「『Zedd“さん”』って言うんだ」と思って(笑)。僕はどうすればいいのかなと思ったんですよ。「僕の色はいらないのかな?」みたいな(笑)。
(会場笑)

 

そこでキレたり怒ったりしたて、「なんだよ」って思ったらダメなんですよ。思わないようにするとかじゃくて。本当に僕も「Aviciiいいよね」と本当に思わないと、お話にならないんです。「じゃあ、頼めばいいじゃん。Aviciiに」というのは、ありえないんです。そのかたちが。だから「じゃあ、がんばってみる」で、Avicii(の音楽)を聞きました。

 

結局、自分を1回消しても、自分は結局出てくるんですよ。

自分が消えたつもりでも、みんなのなかでは自分は消えないんです。決して人にはなれないので、どんなに影に潜んでも、我を出さなくても、エゴを出さなくても、自分は消せない。自分の個性が絶対に出るので。

もう言いなりになったほうがいいぐらい。「わかりました」っていうか、「全部言われるようにやります」ということになっても、絶対に個性は出てくると思うんで。


小室色を消すかもしれないようなことを言われても、「なんだよ」とは思わない
もう言いなりになったほうがいいぐらい

ですって!
別になげやりにやるわけじゃなくて、そうやってお客さんの言うとおり作ると、最後は満足して「君の色が出たね」と言われていい結果になるんだとか。

あんな大御所でもそんな姿勢だとは…!

商業デザイナーもよくある

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ぼくの立場、デザイナーもよくあります。
作ったデザインに、「もっとこれを真ん中に寄せて!」とか「これを大きくして!」というリクエスト。
もちろん、リクエストしていただくのはいいのですが、それをやると「バランスがめっちゃ崩れる!」ということをわかってもらえたらなーと思うことが多々あります。

プロなんだから、そのバランスを何とかせい!
とおっしゃるのは、わかります。
精一杯は作るのですが、バランスが変わるということは、悪いところが良くなる分、いいところが悪くなる可能性があるということをわかっていただければと思います。

そうそう、完璧なものというのはできません。
できないけど、持っている力をバランス良く配置する、キャッチな部分を目立たせて人にわかってもらう…

そんなことを考えながら日々デザイナーはデザインを作っています。

まとめ 小室先生を見習いたい

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HIKAKINもクリエイターとして、徹底的にリクエストに答えるスタイルで仕事をしているのでしょう。
小室哲哉はアーティストとして表現の活動であそこまで成功しているのに、(自分を押し殺しても)裏方の仕事としてリクエストに答えるなんてすごいことだなと思います。

小室哲哉レベルが、そうやって仕事をしているのだから、ぼくたちの一般デザイナーも文句を言わずリクエストに答える作業を頑張らないといけない!と思い反省しました。
なんかすみませんでしたマジで!

※ヒカキンミュージックステーション出演決定しましたね!


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